畳の張り替えと一言で言っても、裏返し、表替えし、新調という順番で行っていきますので知っておくといいでしょう。
畳を新しく全部を取り換えて新調するまでに、裏替えと表替えができますので、それぞれの違いに詳しくご紹介します。
畳を張替える時の表替えと裏返しの違い
畳の構造を考えますと、大きく分けて「畳床」「畳表」「畳縁(たたみべり)」の3つに分けられます。畳を替えたいと考える多くの人は、畳表が傷んでいると気になる人が多いでしょう。
「畳表」は裏返して使える
「畳表」は、新しいうちはいぐさの香りも良く、風合いや肌触りが良く、踏み心地も弾力があって快適です。
しかし、時が経つにつれて日に当たったり踏んだりすることによって劣化していきます。
そんな際に「畳表」は、表・裏両面が使えますのでまず裏返しをして使うのがおすすめです。
「畳表」の裏返しをしますが、その際に「畳縁」も新しくなりますので、まるで畳を新しくしたような印象になって快適です。
表替えで新しい「畳表」に交換
その後、さらに裏返しをした「畳表」も傷んできたら、「畳表」自体を変えることが必要です。「畳床」はそのままに「畳表」と「畳縁」を新しくして全く新しい「畳表」にすることで再度新しいいぐさの香りや風合いが楽しめるのがメリットです。
裏返しだけでは長く使っているため、衛生面が気になる、ダニやカビなどが心配という人は、この表替えによって新しくなったという安心感が得られます。
張替えは裏返し→表替えの手順で
こうして畳の張替えをする際は、まず「畳表」を裏返して使い、その後「畳床」はそのままに「畳表」を交換することができます。それぞれに張替えることで快適になりますので、裏返し、表替えについて特徴とメリットを知っておくといいでしょう。
畳を張替える時の裏返し・表替えの目安の違い
畳を張替える際の裏返しや表替えの目安ですが、「畳表」の裏返しは2~4年が目安です。
2~4年で日に焼けたり、色があせたり表面が擦れてきますので、裏返しをするのがおすすめです。
ただし、この裏返しは、「畳表」が厚くてまだ丈夫であることが大切です。
畳の種類が裏返せないものの場合や、あまりに傷んでへたっていると裏返しができません。
裏返しても踏み心地が悪いことがあります。また、しみやカビがあったりすると裏返せないので注意が必要となります。
表替えの目安は裏返しから2~3年
そして、裏返してからさらに2~3年ほど経過すると裏返しをした面も傷んできますので「畳表」自体を新しくする表替えの目安です。
畳を新しくしてから5~6年程度で「畳表」を新調すると考えておくといいでしょう。
畳の裏替えしなどの張替えを行っておくことで長く持たせたい
畳の裏返しを2年~4年で行い、さらに2~3年ほど経過した時に表替えを行い、そして、10年~15年経てから畳を全て新調すると考えるといいでしょう。
こうした手順で畳を上手に張替えながら手入れをしていくことで、長く持たせることができます。
畳を張替える時の裏返し・表替えの相場の違い
畳の張替える際の相場についても見ていきます。まず裏返しをする方法がリーズナブルな方法です。
環境的もエコとなりますので、できれば裏返しをして使いましょう。
裏返しの相場は3,000円~4,000円
裏返しの場合の相場は一畳で3,000円~4,000円です。畳を全て新しくするよりも半額程度で裏返しが行えてお得と言えます。
表替えの相場は5,000円~10,000円
表替えの場合の相場は5,000円~10,000円程度で、いい「畳表」にすると20,000円程度までかかることがありますが、表替えの場合も全て新調した場合の3分の2程度です。
全て畳を新調すると9,000円~20,000円が相場となりますので、それぞれの相場を念頭に入れて、畳の張替えをするのがおすすめです。
まとめ
畳の張替えと表替えの違いについて見てきました。
張替えと言っても「表替え」の他に様々な方法があります。畳の張替えは裏返し、表替え、新調と段階を踏んで行うのがいい方法です。それぞれの違いを知って、特徴を知っておくといいでしょう。
「畳表」が丈夫で表だけが傷んでいる場合は裏返して使い、「畳表」自体が傷んだりシミができたりした場合は表替えを行います。その後に「畳床」が傷んだ場合は畳を新調します。
畳は大事に張替えを行いながら手入れをしていくことで、リーズナブルに長く使えます。
裏返しや表替えなどの張替えによってそれぞれに畳が新しくなった気分が味わえ、気分が変わります。
手入れをしながら大切に使ってみるのがいい方法です。