お陰様で今年の3月1日で、関西畳工業は創業77年を迎えることができました。
これも偏に、ご愛顧頂いておりますお客様と、日々仕事に精を出してくれる従業員のおかげと深く感謝申し上げます。
関西畳が錦高倉にあった頃から、「大丸さんの横丁 関西畳」というフレーズで長らく市電に吊り広告を出していました。
関西畳をご存知の方は「合掌マーク知ってる!」と、おっしゃって下さる方がとても多く、関西畳の宝物なのですが、このロゴマークは、今の社長の祖父 創業者 武内善造がモデルになっているそうで、その祖父が、毎回吊り広告のアイデアを考案していたそうです。
今でも、95種類の広告が保管されています。
いつも机に前かがみになり、頭を抱え考えていたそうで、「ここで、行を変えてんか」「ここは、赤色にしてんか」と、書いて下さる方に直接説明をし、字体などにも拘りがあったようです。
会社が伏見に移ってもその宣伝は続きます。
「月産一万帖を突破して」「万国博用の畳」など、高度経済成長の勢いを感じますね。
その反面、「ぼくの工場を一ぺん お見やしておくれやす」と、京ことばで優しくお願いしているところなど、会ったことはありませんが、謙虚なおじいさんの人柄が伺えるところだなぁと思います。
この頃から続く、関西畳の合掌マークは「感謝の気持ちを忘れんと、しっかり 気張りなはれ!」と、今でも私たちを見守って下さっているように思います。
今までの伝統に胡坐をかかず、常に向上心とチャレンジ精神を持って、ますますお客様に喜んで頂ける畳屋を目指してまいります。
⇑これは、私が好きな「善造さん語録」です。 武内 美保