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畳の芳香性について

日本人なら一度は嗅いだことがあるであろう畳の香り。
これは畳の表面部の畳表(ゴザ)からくる匂いです。
畳表は天然のい草から作られる織物になります。

い草が本来持っている「干草の香り」に、泥染めの時に使う「染土」がブレンドされた香りが畳の匂いの元となります。この染土は香りだけではなく、い草の酸化を防ぎ、新鮮な畳の状態・色を保つ役割があります。

農家さんによって土壌や染土の成分は違います。また、毎年同じ天候で一年は過ぎないし、保存期間なども異なるため、畳の香りといっても様々です。特に、国産と中国産とでは、土壌や染土、気候が違うので、香りも違ってきます。

畳表の香りは嗅覚的にも優しいと言われ、鎮静効果(アロマセラピー)があります。人間の五感の中でも嗅覚は「食欲や記憶、感情」といった本能的な症状に影響を与えやすいと言われています。懐かしい香りから昔の思い出が蘇ったりするのは、嗅覚が脳に直接的な影響を与えやすいからではないでしょうか。

生活環境を変える、または新しくすることで日常的にパフォーマンスの向上や回復増進が期待できると考えると、自分の体に合った住まいづくりはとても重要ですよね。畳の香りが嫌いでない方は、和室でのリラックス効果・疲労回復効果を受けやすい体質なのかもしれませんね。

より良い生活を送るためにも、ぜひ畳替えを検討してみて下さい。

※北九州市立大学の森田教授の研究では「畳の上で勉強する方が学力が向上しやすい」という報告もあります。「畳の吸音性による静かさ・香りによるリラックス効果」は集中力を持続させる機能があるみたいです。

引用:全国い産業連携競技会 発行「たたみのちから」

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