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今年も畳表「銀河」が届きました!!

世間一般の方のイメージでは、「畳は全部畳屋さんが作っている」という認識の方も少なくはないと思います。
しかし、畳屋さんの作業は、現場を見て材料を提案するところから始まるので、材料自体は農家さんや材料商さんから仕入れています。
畳の材料である畳表は、織物です。い草農家さんという呼び方だと、「い草を育てている人」というイメージの人になってしまいがちですが、
農家さんは、い草を織り込むところまで作業されています。刈り取った後の織り加工までして下さるので、畳屋さんはお部屋に合ったサイズに畳の芯材を切り落として
縫い合わせるだけで畳が完成するようになっています。い草農家さんは、現代まで引き継いできた畳の伝統に大きく貢献して下さっている方たちになります。
そんない草農家さんが作る畳表ですが、育て方や織り方で仕上りが大きく変わります。

い草は、農作物なので天然素材ゆえに、どうしても育ち方にばらつきがあります。基本水準の向上はもちろん、ばらつきを最小限にするために、天候に合わせて水や肥料の分量を変えます。また、隣の田んぼでも成長の仕方は少し違うので、育て方も変わってきます。ばらつきを最小限にはするものの、枯れたり短かいい草はあるので、畳表を織る前に選別します。
まずは、長さによってい草を分けていき、織機にい草を入れる前に色別機や農家さんの目で色の違うい草を退けていきます。
次に、織機によって畳表になった状態で検品し、選別しきれていなかったい草が混入していないか確認します。
もし、イ切れや赤が混入していた場合は、手間がかかりますが、悪いい草を引き抜いたり切ったりします。(とても技術が必要です。)

畳表の端はこんな風になっています。緑がい草の先っぽ、白が根っこの部分です。い草の先・根・先・根と交互に織られているのが分かりやすいですね!

農家さんの数は減少傾向にありますが、天津さんに限らず今でも多くの農家さんが愛情を込めて育て織って下さってます。
人件費の差から中国産に比べると金額は高くなってしまいますが、拘りの逸品である国産畳表で畳替えはいかがでしょうか。

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