おしゃれな和室作りがしたくて琉球畳を使っているけれど、
畳の張替えはどうすればよいのかわからないという人は多いのではないでしょうか。
この記事では琉球畳とは何かから、張替えの価格相場まで詳しく解説します。
1.琉球畳の貼り替えについて知りたい
琉球畳とはどのような畳で、使用するメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。
それぞれご紹介します。
琉球畳とは
琉球畳には現在2つの意味があります。
1)カヤツリグサ科の「七島イ」を用いた縁のない畳
希少性が高く、イグサより太くて表皮が強いカヤツリグサ科の「七島イ(しちとうい)」を用いて作られた畳です。
イグサの断面は円形ですが、七島イの断面は三角形で丈夫なので、畳縁を必要としません。
使い始めは表面がザラザラとした質感ですが、使い込むにつれて柔らかくなるのが特徴的です。
2)正方形の縁なし畳の総称
近年こちらの意味で覚えている人が増えてきました。
素材に七島イを使用していない縁なし畳を畳屋さんでは「縁なし畳」「坊主畳」と呼んでいますが、現在ではこれらと七島イを用いた縁のない畳を含めて「琉球畳」と総称することが多いでしょう。
琉球畳のサイズ
地域により畳のサイズは異なるので、表にまとめてみました。
【京間】主に西日本エリアで使用、横191cm×縦95.5cm/1畳
【中京間】主に東海エリアで使用、横182cm×縦91cm/1畳
【江戸間】主に東日本エリアで使用、横176cm×縦88cm/1畳
【団地間】主に全国で使用、横170cm×縦85cm/1畳
畳製作は間取りに合わせてサイズを決めます。
琉球畳の価格は
一般的に琉球畳の価格は普通の畳の約2倍と言われていますが、お店により価格は変わります。
インターネットの通販では1枚3,000円~10,000円程度の価格帯の琉球畳が多く、6枚セットや9枚セットが売れ筋と言えるでしょう。
サイズオーダーやブランドの琉球畳は価格も上がります。
購入する際畳屋さんの場合はいくつか見積を取り寄せて比較検討すること、
ネットの場合は商品内容やサービスを比較検討し、レビューなどもよく確認することがおすすめです。
琉球畳のメリット
琉球畳のメリットを2つご紹介します。
1)洋室とも相性が良い
半畳で正方形のため、畳の目の向きをずらして配置すれば市松模様が作れる琉球畳はフローリングにもなじみやすいと言えるでしょう。
洋室の床全面に敷いても、一部にカーペットのように敷いても違和感なく溶け込みます。
洋室のインテリアに少しアクセントを加えたい場合などに琉球畳を用いると、部屋の雰囲気を変えることができるでしょう。
2)部屋が広く見える
琉球畳には縁がないので、部屋の空間を広く見せることができます。
畳の目の向きを揃えて1色の琉球畳を敷くと、畳同士の境界が曖昧になるのでより効果的です。
琉球畳のデメリット
琉球畳のデメリットを2つご紹介します。
1)価格が高い
価格が高い
琉球畳の価格は普通の畳の2倍と説明しましたが、高価な理由は次の通りです。
・七島イの栽培を行う農家が減っている
・縁がないため畳の四方を特殊な織り方で加工しなければならない
大量生産は難しい商品なので、価格もどうしても高価になるということです。
2)角が傷みやすい
琉球畳には縁がないので、角から傷みやすいという特徴があります。
重い家具やピアノなど、荷重の大きなものは上に置かない方が長持ちするでしょう。
2.琉球畳の貼替えの価格相場は?
琉球畳も傷んできたら、通常の畳同様張替えが必要となります。
普通の畳と琉球畳の張替えの時期の目安を表にまとめてみました。
縁付き畳と同じく適切な時期にメンテナンスする必要があるのがわかります。
1畳当たりの張替え価格相場は次の通りです。
3.まとめ
琉球畳とは古くは七島イを用いた縁のない畳を意味しましたが、現在では正方形の縁なし畳の総称に少しずつ変化してきているのがわかりました。
近年生活様式が変化し、使い勝手の良さから洋室を好む人が増加してきたと言えるでしょう。
しかし畳の良さも知っている人にとっては、洋室にも馴染み部屋の一部でも敷ける琉球畳はメリットの大きい畳です。
張替えを適度に行いながら、ぜひ琉球畳と長くつきあってみてください。